フリーランス / 着手金の請求書の書き方

フリーランスは、着手金をもらう場合も多いかと思います。
着手金をもらうことで双方が安心して取引をすすめられるので、できるだけもらうようにしたいお金ですね。

この記事では、着手金の請求書の書き方についてまとめています。

着手金の請求書の書き方

例として、
WEBサイト制作を100万円(税抜)で受注して、制作前に着手金として20万円もらう場合を想定します。

その場合、制作前に着手金20万円の請求書を発行し、納品後に100万円の請求書を発行します。納品後の請求書の際には着手金は受領済である旨を備考欄に記載します。

着手金用の請求書を用意する

通常の請求書とは別に、着手金のみの請求書を用意します。

「着手金請求書」というタイトルにする

着手金請求書を書く際は、「着手金請求書」というタイトルで請求書を作成します。

また、何に対しての着手金なのかがわかるように提供サービスの内容も記入します。

さらに備考欄などに、着手金である旨を記載しておくと間違いないでしょう。

着手金には消費税や源泉所得税は課税されない

上記の例でいうと、着手金20万円には、消費税や源泉所得税は課税されません。

納品後の請求書は、着手金込みの金額を記載した上で課税対象となる

納品後の請求書を発行する際、残額の80万のみ記載するのでなく、入金済の着手金込みの総額100万円を記載します。

その上で100万円は消費税と源泉所得税の課税対象となります。

商品代金(税抜) 100万円
源泉所得税 102,100円(100万円×10.21%)
消費税 100,000円
請求金額 997,900円

入金済の着手金額は請求金額の下段に記載しておくとよいでしょう。

備考:○月○日に着手金20万円を受領していますので、残金797,900円を〇月〇日までにご入金ください。

着手金の領収書には収入印紙が必要

着手金の領収書を発行する際は、収入印紙が必要になりますので忘れずに貼りましょう。

通常、領収書は、現金で受領した場合に必要となりますが、相手によっては銀行振込で受領した場合にも領収書を求められる場合もあるので、あらかじめ先方に確認しておくといいでしょう。

着手金のある取引は会計ソフトで効率的に

会計ソフトfreee(フリー)を使用すると、着手金などの前払い金のある取引の管理も楽に行うことができて便利です。

Freee(フリー)で着手金請求書を発行する方法

通常の請求書発行画面を開き、タイトルを着手金請求書として入力をします。
その際、着手金の額は必ず税込み金額で入力します。
続いて、「勘定科目・税率などを変更する」にチェックを入れ、勘定科目を「前受金」とします。
消費税の税区分は「対象外」に設定します。
以上の入力が終わったら「保存」をクリックし、請求書を発行します。

*消費税欄に「0円」と表示されてしまうので、備考欄に、税込みの金額として表示していることを記載しておくと親切です。

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